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ニュースリリース

弊社施工の茶畑ソーラーシェアリングが中日新聞に掲載されました

茶畑の太陽光をシェア 天竜区にパネル設置

太陽光発電パネルの下で茶葉を刈る池田亮代表(右)ら=浜松市天竜区で

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 山間地への移住の提案などをしているNPO法人OIKOS天竜(浜松市天竜区、池田亮(あきら)代表)が、農地の転用許可などの課題をクリアし、浜松市天竜区横川の茶畑に、太陽光発電システムを設置した。太陽光を農業と発電の両方に生かす「ソーラーシェアリング」は全国的にも広がりを見せており、中山間地の農地の新しい利用法として注目を集めそうだ。

 同NPO法人副代表で、東日本大震災を契機に、新エネルギーを取り入れる暮らしを模索している大島たまよさん(50)=磐田市福田=が発案。横浜市から二十七年前に天竜に移住し、地元農家から茶畑の管理を任されている池田代表と、経済産業省の「地域における再生可能エネルギー等の導入支援事業」に提案した。

 当初は、設置する支柱が農地転用に当たるとして許可されなかったが、収量を従来比で70%以上維持するという条件で二〇一四年、採択された。

 同NPO法人によると、パネルは、池田代表が管理する三カ所の茶畑の計約三十アールに今年初めに設置した。支柱の高さは二・三メートル。太陽光発電パネルによる遮光の影響はほとんどなく、逆に霜よけの効果がある。味と香りを深めるためにシートをかぶせる「こもがけ」と呼ばれる作業では、支柱のフックにシートを掛けるため、茶葉に直接、シートが当たらず、落葉や傷が防げる利点がある。

 発電量は計百五十キロワットで、四月から売電を始めた。収益は銀行への返済のほか、設備投資や規模拡大の費用に充てる。池田代表は「山間地では高齢化が進み、茶畑の維持も難しい。関心を寄せる農家も出てきてくれた。売電により収益が上向けば、目を向けてくれる人が増えるのでは」と期待する。

 茶以外にも、栽培の過程で遮光が必要なシキミなどにも応用できるという。池田代表は、「畑への導入を考えている人がいれば、ノウハウを伝えたい」と話す。

(宮沢輝明)

※「中日新聞-http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170607/CK2017060602000285.html-より抜粋 2017.6.8 11:30」